森林は、木材等を供給するだけでなく、澄んだ空気や清らかな水を生み出し、洪水や山地災害を抑止し、二酸化炭素の吸収・固定を通じて地球温暖化の防止に貢献するほか、私たちの生活に潤いや安らぎをもたらすなど、私たちが安心で豊かな生活を送る上で、欠くことのできない多くの恵みを与えてくれています。
このような森林の恵みを将来にわたって享受していくためには、私たち一人ひとりが森林に関心を持ち、森林をみんなの共通の財産として守り育てていくことが、とても重要なことです。
緑の募金は,様々な有益な働きを持つ森林を私たちの共通の財産として守り育てるため、国民一人ひとりがそれぞれの立場で、可能な方法で、森づくりへ参加することを期待して始められたものです。
緑の募金は、このかけがえのない森林やみどりをみんなで支えながら次の世代に引き継いでいくため、県土の森林づくりや環境緑化活動、それを支える人づくりに活用されます。
活動に直接参加できない人も、「緑の募金」を通じて間接的にではありますが、森づくりに貢献することになります。こうした「緑の募金」を通じた持続可能な森づくり活動は、SDGsへの貢献にも繋がっていきます。
各市町村みどり推進協議会(林務担当課内)を通じて寄せられた募金は、一度、(公財)かごしまみどりの基金へ集約された後、実績額の6割が各々の協議会に交付され、市町村独自の森林整備活動や緑化活動のために大切に活用されます。
※緑の募金活動は、以下のように様々な方法で、ご協力をいただいています。
募金の方法 | |
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家庭募金 | 家庭を単位に、町内会等を通じてご協力いただいています。 の募金実績の約7割強を占めています。 |
学校募金 | 次代を担う子供達の「緑を守り育てる心」を育むことを目的として、小・中学校を中心にお願いしています。 |
企業・団体募金 | 企業・団体の社会貢献活動の一環としてご協力をいただいています。 |
職場募金 | 企業や団体の職場で、職員の皆様のご協力をいただいています。 |
街頭・イベント募金 | 緑化等の普及啓発を主な目的として、街頭やイベント会場でご協力を呼び掛けています。 |
店頭募金 | 店頭(レジ横など)に募金箱を設置させていただき、ご協力をいただいています。 |
緑の募金活動は、年間を通じて行っていますが、特に以下の時期に、重点的に実施しています。
春期 | 秋期 |
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2月1日から4月30日まで | 9月1日から10月31日まで |
令和4年度(令和4年7月1日~令和5年6月30日)の募金額は約57,499千円でした。各市町村の自治会を通じた家庭募金が73.0%、企業からの募金が15.0%となっています。
緑の募金法により、森林の整備、緑化の推進事業およびこれらについての国際協力並びに緑の募金の啓発・普及に関する事務・事業に使用するよう定められています。
本県の令和4年度の緑の募金の使途は、以下のグラフのとおりです。
以下のグラフには、市町村実施分も含まれています。
森林の整備や緑化の推進並びにこれらに係る国際協力を全国的な見地から行うため、募金の一部を(公社)国土緑化推進機構へ交付しています。
※中央交付金の事業内容につきましては、(公社)国土緑化推進機構のホームページをご参照ください。